2016-01-12

奇跡的なチャンス到来!恩返ししたい気持ちが引き寄せた偶然

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人間の心理として、何らかの恩を受けた時、
その恩に対してお返しをしたくなります
いわゆる返報性の原理とか法則と呼ばれるものです。

私も、広告代理店時代にどうしてもいつかお返ししたいと
機をうかがっていたことがあります。
(今でも色んな人に助けてもらっているので、返さなければならない
恩は山ほどあるのですが・・・)

受けた恩は、仕事上でのクライアントからのものでした。

 

1.体を張って助けてくれることのインパクトは大きい

とある案件で、どう試算しても希望予算を上回る見積りを提出する
ことになりました。

安易な値引きをするという選択肢は私の中にはありません。
希望予算を叶えようと思うと、見積り中の項目をいくつか
削らないと(中止にしないと)いけません。

項目を削ってしまうと、今度はクライアント上層部の要望を
満たす内容からは遠ざかってしまいます。

要望を満たしつつ希望予算内に収めるということが極めて
困難な状態です。

その時に体を張ってくれたのが、クライアント担当者の方です。

「これだけのことをしようと思うと、どうしてもこれだけの
金額がかかってしまいます」と自分の会社を説得してくれたのです。

普通なら、「予算がこれしかないから何とか収めて」と内容を変えずに
無理な値引き要求をしてきてもおかしくない場面です。
それを、クライアント側ではなくこちら側(広告代理店側)に立って
進めてくれたのです。

口には出してくれませんでしたが、おそらくクライアント社内で
相当詰められた(怒られた)と思います。
見積り金額自体がかなり大きかっただけに、何らかの処分も
覚悟していたかもしれません。

私にとっては、相当大きなインパクトでした。

書くまでもありませんが、賄賂とかキックバックとか、
そういう低俗な話ではありません。

結果、内容を変えることなく、見積り金額が減額されることもなく、
無事にクライアント内の稟議を通過しました。

 

2.訪れた奇跡的なチャンス

クライアント担当者が体を張って守ってくれたことに対して、私は非常に
大きな恩義を感じていました。

その担当者から「何かあったら今度は助けてね」と恩着せがましく
言われたことは一度もありません
だからこそ、余計に恩返しをしたくなります。

恩返しをしたい気持ちがくすぶっていたなか、仕事でとあるスポーツ選手に
会う機会がありました。

何とそのスポーツ、守ってくれた担当者のお子さんが大好きなスポーツで、
かつ観戦するだけではなくプレーヤーとして日々情熱を傾けているものでした。
しかも会う予定の選手は、お子さんが大ファンの人だったのです。

「これや!」と思いました。

こんなチャンス、そうそう巡ってくるものではありません。

クライアントをはじめ各方面からサインやグッズを頼まれていたのですが、
そこに1セット多めに加えてもらいました。
完全に個人的な贈答用です(笑)
もちろん私しかその事実を知らず、誰にも内緒です。

選手側からは幸い何も聞かれませんでしたが、聞かれたら「さぁ~、何かの
予備ですかね」と答えるつもりでした。
「あれ?何かサインする色紙とユニフォームが予定より1セット多いぞ?」と
感じていたかもしれません(笑)

”お土産”を手にした私は、その足で担当者のもとへ向かいました。
色紙やユニフォームが入った袋で周囲にバレないように、持ち帰り用の
別の地味な袋も用意していました。
公の場で渡すと目立つので、こっそり呼び出してひっそり渡しました。

担当者は驚愕の表情で絶句していました。
あの時の顔は忘れられません(笑)
人間、本当にビックリしたら言葉が出ないものなんですね。

もちろん頼まれてやったことではありません。
私が勝手にやったことです。
担当者も全く予期していなかったサプライズだからこそ、絶句の表情に
なったのだと思います(笑)

 

3.恩返ししたい気持ちがセンサーを発動させる

今回の例は自分でも不思議なくらいのできすぎた話ですが、言いたいのは
「お土産を渡しましょう」ということではありません。

大切なことは、受けた恩に対して報いたい気持ちを「持ち続ける」という
ことだと思います。

必ずしも、恩を受けてからすぐにお返しするチャンスが巡ってくるとは
限らないかもしれません。
1年後かもしれませんし、10年後かもしれません。

が、恩返ししたい気持ちを持ち続けていると、「どういう恩返しができるか」
ということを考えるセンサーが無意識化で働くようになります。
アンテナの感度が上がるということです。

恩返しは、必ずしも本人宛てである必要はありません。
たとえば今回の例のように、ご家族(特に子どもさん)宛てでも、
絶大な威力を発揮します。

アンテナの感度が上がっていると、普段の何気ないやり取りで出る情報を
キャッチし、しっかり記憶しておこうという意識が芽生えます。
そしてキャッチした情報を活かす思考も浮かびやすくなります。

科学的に証明することは私にはできませんが、気持ちを持ち続けることが
時にすごい偶然を引き寄せてしまうことも、世の中あるのではないでしょうか。

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