2021-03-21

【心を動かす言葉たち】ちょっとしたモヤモヤを解消してくれる、飲食店の優しい心遣いにほっこり

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街なかは、名コピーの宝庫です。
心を動かす言葉たちがあふれています。

接客業においては、相手の気持ちに寄り添うことが次回の来店につながります。
口に出すほどではないような、ほんのちょっとしたモヤモヤを解消してもらえると、
お客様はそのお店をひいきしたい気持ちになります。

心遣いを表現するパターンは、色々あります。
言葉を、書き文字で伝えるのもそのひとつです。

飲食店で見つけたさりげなく優しいひと言に、ほっこりしました。

1.一番上の皿は何かちょっと抵抗がある

飲食店によっては、取り分け用の小皿が最初から各テーブルに積んで
置かれている場合があります。

底の面を上側にして積んであるパターンはまだいいのですが、
料理を置く面を上側にして積まれていた場合、少し戸惑います。

一番上の皿は、最もホコリを受け止めています。
もしかしたら、前にこの席に座っていたおじさんが唾液や汗などの
体液を産み落として帰っている可能性もあります。

特にコロナ禍では、一番上の皿を手に取るのはかなり勇気がいります。

とあるラーメン屋さんで、ギョーザ用の小皿がテーブルに積まれていました。
料理を置く面が上側です。

一番上の皿に、付箋が1枚貼られていました。
そこには、かわいらしい手書きでこう書かれていました。

下のお皿をご利用下さい。

上から2枚目以降を使えということです。
完全にこちらの気持ちを先読みしてくれています。
思わずギョーザをもう1人前追加しそうになりました。

付箋が貼られている時点で、一番上のお皿はすでに使えません。
どうせ使えないのならと、おじさんの体液ごと請け負ってくれているのです。

心遣いと捨て身のディフェンスとの合わせ技で、小皿タワーは燦然と輝いていました。

こういう心配りができるお店の空気は、必ずと言ってもいいくらいギスギスしていません。

案の定、店員さんの接客はとても心地よく、オーダーから退店までストレスを
感じることはありませんでした。

2.もう1杯飲みたくなった時、どうしよう

料理の注文システムに、食券制を採用している飲食店があります。

食べたいものや飲みたいものの食券を先に一括購入しておくのが一般的です。
たいていは、入店したら店員さんに食券を渡して料理が運ばれてきて終わりです。

お酒を扱っているお店であれば、たまに食べている途中で追加注文したくなる人もいます。

食券制の場合、財布を持ってもう一度券売機に行かなければなりません。
後ろの席との間隔がほぼないような場合は、「大丈夫、この隙間ならイケるはず」と
太ももにも緊張が走ります。

結局、面倒くささが勝ってしまって、芽生えかけた購買意欲がしぼんでしまうこともあります。

とある飲食店で、そんな葛藤を見事に封じるPOPが置かれていました。

追加オーダーございましたら
スタッフが食券買いに行きますよ。

生ビールが入ったジョッキの写真も掲載されていました。
追加で頼みたくなる飲み物まで予言しています。

「あ、生ビール飲みたくなった?でもうち食券やから面倒くさいやろ?
大丈夫、代わりに買ってくるから。ラクやろ?さ、お金出して」ということです。

追加の意思が伝われば、店員さんは意気揚々とホールを駆け抜けます。
追加した側からすれば、面倒くささを払拭してくれるうえに、狭すぎてやっぱり
抜け出せなかった時の恥ずかしさや太ももの痛みも感じずに済みます。

そもそも食券制を見直す改革心までは持ち合わせていないようですが、
お客様の心理を見越した巧みなひと言です。

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