知っている人とすれ違う時に、ついつい声を発することができずに
素通りしてしまうことがあります。
あいさつしたい気持ちをおもいっきり持っているにもかかわらずです。
なぜか敏感に、こちらが先に相手の存在に気づいたりします。
「あ、○○さんが来た」→「あいさつするぞ」→「ん?声が出ない・・・」
そして前向きな気持ちとは裏腹に、見事に目を伏せてしまいます。
不本意にあいさつできなかった時は、
「しまった、また無視したみたいになってしまった。そんなつもりじゃなかったのに・・・」
と後悔してしまいます。
あいさつできなかった相手が目上の人だったりすると、
気まずい空気を引きずりながら、あとで怒られないかと妙にドキドキします。
あいさつする気満々なのに結果的にできなかったら、
悔しいし、ちょっと自分が情けなくなってしまいますよね。
(私もそんな経験がちょくちょくあったので、痛いほどわかります・・・)
声を出すタイミングをどうしても逃してしまいそうなら、
無理に出さなくてもいいと思います。
自分の顔を上げて相手の顔を見るだけでも、
充分コミュニケーションのとっかかりになります。
私のオススメは、すれ違う時に
【口角を(できれば若干オーバーめに)上げて、口を閉じたままニッコリ】
です。
もちろん同時に相手の顔も見ます。
相手を見ずに口角だけ上がっていると、いわゆる「ただの変態寄りの人」になります。
歯を見せる必要はありません。
歯並びを気にする必要もありません。
人とすれ違う時のあいさつは、相手の顔を見る→何らかのアクションをする
という2段階の構造になっています。
前述の方法は、声は出さずとも、2段階をクリアしています。
アイコンタクト + 口角コンタクト
のイメージです。
不思議なことに、無声の数秒間で心が通じ合うものです。
私がサラリーマン時代に、口角コンタクトの達人がいました。
部長というエライさんでしたが、すれ違う時はいつも「無言のニッコリ」でした。
その口角は頬肉とともにかなり上まで上がっていたにもかかわらず、
変ないやらしさは全くありませんでした。
目指すべきはニッチャリではなくニッコリだということが、改めてわかります。
相手に「ニッチャリ」の印象を与えてしまうと、いわゆる「ただの変態寄りの人」に
近づいていきます。
どれだけ口角が上がろうとも、「あいさつしたい」という気持ちから出る自然なニッコリに、
いやらしさが漂うことはありません。
ただし、この方法を使う時は、少し注意が必要です。
ある程度の面識がある相手に対して有効だということです。
初対面の人、もしくはさほど仲良くない女性に対して男性が実践すると、
一気に「気持ち悪い人」の仲間入りを果たせる可能性があります。
「気持ち悪い」称号を勝ち取りたい場合は止めませんが、
仲が浅い相手には、控えめな口角コンタクトをオススメします。
両方の口角を少しだけ真横に引っ張るくらいの強さです。
「おしとやかでいて、笑顔感はちゃんと出ている」くらいのイメージです。
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