2015-12-11

海外出張経験者の先輩が後輩にとったグッとくる行動

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海外出張が決まると、ドキドキします。

私はサラリーマン時代に1度だけ海外出張の経験があるのですが、
決まった時は期待のワクワクと同じくらい、不安のドキドキも
たくさん感じました。

海外渡航に慣れている人は、「あ、またか」ぐらいの、
こたつでせんべいを食べるようなノリで平然と
こなされるかと思います。

私は海外経験が乏しいので、「色んなことがわからない」
という状態に多くの不安を覚えていました。

そんな時、たまたま少し前に別の海外出張に行った先輩の
行動が男前でした。

 

1.経験者に聞くのが圧倒的に早い

当たり前のことですが、何かわからないことが出てきた時、
経験のある人に直接教えを請うのが一番早いです。

自分でも調べつつ、経験者の話が直接聞けると、
吸収度がかなり上がります。

私の場合は、本当にたまたま少し前に海外出張に行った
先輩がいました。
とてもありがたいタイミングでした。

さらに幸運なことに、国は違いましたがどちらもヨーロッパで、
共有してもらえる情報も多くありました。

私はさっそくその先輩に教えを請いました。
経験者が自分より後輩ならまだしも、先輩だと「教えていただく」
という行為にはやはり気を遣います。

こちらが目下の立場 + 時間を割いていただく、という
ダブルパンチです。

私は社会見学に訪れたピカピカ1年生のように、
メモをかまえて話を聞かせてもらいました。
目もいつもよりキラキラしていたと思います。
しかも、わざわざそのためにカフェに入りました(笑)

 

2.経験者ならではの注意点を自発的に教えてあげる

実はその先輩、私の海外出張が決まった時点で、自ら色々と
アドバイスをくれていました。

出張ギリギリのタイミングではありません。
出張当日まで、けっこう時間がある状態です。

かなり前もって「wi-fiルーターは空港でレンタルできるよ」とか
「面倒くさいけど毎回wi-fi経由にせんと通信料がえらいことになるで」とか、
色んな情報を教えてくれました。

海外慣れしている人にとっては当たり前の項目かもしれません。
ですが私のような海外初級者には、目からウロコの情報でした。

毎回とても有意義な注意点を授けてくれたので、できればまとめて
時間をとってもらえないかと、私の方から改めてお願いしたという
経緯です。

ここで私が学んだのは2点です。

①経験者として、聞かれる前に注意点を教えてあげる

「聞かれてから」ではありません。
先輩は、自発的に色々と情報を授けてくれました。

もしかしたら、その情報は私がすでに知っていること
だったかもしれません。

でもそんなことは関係ありません。

「経験に照らし合わせて、ちょっとでも有益な情報をあげよう」
という気持ちが相手思いの行動であり、何より私自身が
うれしく感じたことでもありました。

②かなり前もっての段階(=海外出張が決まった時点)で
情報を与えてあげる

同じ情報でも、出張当日ギリギリに教えられるのと、
余裕がある段階で教えられるのとでは、雲泥の差があります。

大げさではなく、準備期間や当日のスケジュールに
大きな影響を及ぼす可能性があります。

どうせ伝えるなら、少しでも早い段階の方が価値も高いです。
時間的なゆとりがあることで、自分が調べた情報と比較する
余裕も生まれます。

 

3.変換型プラグをコソッと置く

電気のコンセントは、国によって形が違います。

たとえば、日本の差込み口はA型と呼ばれる四角い穴が
2つ開いた形状ですが、ヨーロッパの差込み口はC型と呼ばれる
丸い穴2つタイプが多かったりします。
電圧も国によって異なります。

日本の電化製品を海外で使う場合、その国の形状に合う
プラグをささないといけません。
丸い穴にささるプラグを持っていく必要があるという
ことですね。

C型の丸い穴には日本の電化製品が直接ささらないので、
まず変換プラグをさして、その変換プラグの背中に日本の電化製品をさす、
というイメージです。

私も出張してみてわかったのですが、変換プラグは
1つでも多くあると助かります

コンセント自体がホテルの部屋の離れた場所に設置されている場合が多く、
たとえばスマホを充電しながらパソコンを使ったりする時など、
プラグは複数必要になります。

その変換プラグ、先輩をカフェに誘った翌日に、私の机の上に
コソッと置いてありました

もちろん、誰が何のために置いたのか、すぐにピンときました。

「森本、これ使い~」と直接手渡しではなくて、コソッとというのが、
ことさらオシャレです。
しかも、話に出た翌日にすぐにです。

特に不安いっぱいのタイミングだと、心にしみます。

カフェで「プラグ貸したるわ」という話が出ていたわけではありません。
その時点では、私は自分で何個か買い揃えるつもりでした。

これぞ、相手の気持ちを先んじて想像したひと手間です。
私が重視したいと思っている、サプライズの要素もバッチリ入っています。

口で情報を教えるだけにとどまらず、実際に行動に移す
典型的な好例です。

素直に感動しました。
オシャレさと速さが抜群です。

大切なことは、海外出張そのものではなく、相手の不安感を
具体的に消し去るアンテナ感度と行動力です。

私が女性なら、グッときて惚れていたでしょう。
いや、50%くらいは惚れていたでしょう。
いや、惚れる可能性があったでしょう。

 

4.ちなみに言葉の不安を聞かれた時は?

私も含めて海外に慣れていない人からすると、言葉の違いに
不安を抱く人も多いかと思います。

英語でも不安だらけなのに、それ以外の外国語となると、
もうお手上げです。

前述の先輩に「言葉の壁はどう乗り越えられましたか?」と
聞いたところ、答えは誠に男気あふれるものでした。

「何とかなるで」

実際に出張してみて、私も感じました。

「何とかなるやん」

先輩の答えは非常に的を射たものだったのです。

ちなみに私が海外出張の時に放った英語の割合は、

Thank you→50%
Sorry→40%
無言の笑顔→9%
Can I change the table?→1%
※「席を変えてもいいですか?」と言いたかった場面

でした。

単語が全然違っても、発音が母音だらけでも、何とかなります。

出張した国の公用語は、フランス語でした。

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